音で引くタイ語辞書を作ろう(1)

もうずっと構想だけあって、ほったらかしにしてあった開発にようやく着手し始めました。
その構想とは、『音で引くタイ語辞書』ソフトの作成です。

私は普段ほとんど紙の辞書を使いません。
PCのタイ語辞書ソフトを使っています。
PCのタイ語辞書ソフトの使い方はこちら

ついでに、携帯電話はX01HTを使っています。
これは、Windows Mobileの入った今はやりのスマートフォンというやつで、PC版のタイ語辞書ソフトと同じPDICがインストールできてしまいます。
つまり、PCの辞書ソフトPDICがそのまま、携帯でも使えてしまうので、外出先でもタイ語を調べることができます。

しかしです。
1つだけ紙の辞書でないと困るものがあります。
それが、『音で引くタイ日実用辞典』です。

タイ語というのは、英語を違って発音を聞いて、単語を推測するのが困難な言語です。
例えば

タイ語で『税金』をなんというか知っていますか?
カタカナでいうと「パーシー」です。

この「パーシー」の意味を知らなかったとします。
タイ人に「パーシー」と言われて意味がわからなかった時、どうやって意味を調べたら良いのでしょう?

少しタイ文字を勉強したことがある人なら
「パ」行には、破裂音の「パ(p)」と、日本語の「パ」に近い有気音の「パ(ph)」があることがわかります。

耳の良い人ならどちらの「パ」を言っているのか聞き取れるかもしれませんが、それだけではタイ文字を推測できません。
タイ語には同じ音を表すタイ文字が複数存在するからです。

例えば
 ・破裂音のパ(p)
   『ป』・・・phoo-plaaの
 ・有気音のパ(ph)
   『』・・・phoo-phaanの
   『ภ』・・・phoo-samphawの
   『ผ』・・・phoo-phwnのผ

と「パ」だけで、4つのタイ文字が存在します。
厳密にいえば、『』『ภ』の2つと『ผ』では声調が違いますが、慣れてないと聞き分けるのは困難でしょう。

パ行はまだ良い方で、絶望的なのは「タ行」です。
破裂音の「タ(t)」が3つ、有気音の「タ(th)」が5つ、計8文字もタイ語の「タ」が存在します。

上記はほんの一例ですが、タイ文字というのは、非常に複雑怪奇にできていて音から聞いてタイ文字を推測するのが非常に困難な言語です。

そんなわけで最初の税金に話を戻して、「パーシー」と聞いてその単語を知らないのに

 ・ภาษี

とタイ文字を推測できる人は非常に稀でしょう。

そこで登場するのが、前述の「音で引くタイ日実用辞典」です。
この辞典は、前半辞書、後半辞書の2部で構成されています。

前半の辞書は、聞こえた音をそのまま、発音記号で引くことができます。
例えば、「パーシー」と聞こえたのであれば、「paasii」又は「phaasii」と推測できるので、とりあえず

 ・「paasii」

で引いてみます。
・・・出てきません。
つまり破裂音の「パ」ではなかったのです
従って、有気音の「パーシー(phaasii)」で引いてみます。

・・・出てきました!

 ・「phaasii」(←実際には[i]のところに声調記号がついています)

で、「税金」「ภาษี」と引くことができます。

でも、タイ語の発音に慣れていない人は、「パ」が破裂音なのか、有気音なのか聞き分けができないかもしれません。前半の辞書ではうまく引ける可能性は1/2です。
これは面倒ですね。

その為に、後半の辞書が役に立ちます。
この後半部分の辞書は

 ・あるルールに則って
 ・聞いた音をローマ字に置き換えて引く

だけの非常に簡単な辞書です。
基本的に知っておくルールが少し存在しますが、非常に簡単です。

具体的にルールの例をあげると

 1.ラ行の[l]と[r]は、日本人には聞き分けにくいので、すべて[r]に置き換える
 2.パ行の[p]と[ph]は、すべて[p]に置き換える
 3.母音・子音にかかわらず同じ音が2文字以上連続したら、それを1文字にする

といった具合です。
3のルールが少し特殊でわかりにくいかもしれません。
例えば「パーシー(phaasii)」ですが、人によっては「パーシ」や「パシー」又は「パシ」と聞こえた人がいるかもしれません。

そうすると2のルールに則って[ph]も[p]もすべて、[p]で検索できるとしても

 ・paasi
 ・pasii
 ・pasi

と、候補がいくつか出てきてしまいます。
それを1回で検索できるようにするための仕組みが3つめのルールなのです。

つまり、「paasii」も「paasi」も「pasii」も「pasi」も検索するときは

 ・pasi

です。
実際に今辞書を引いてみたら、「pasi」で

 ・[paasii][税金](←実際には[i]のところに声調記号がついてきます。)

と出てきました。

私はこの後半部分の音で引く辞書こそ、パソコンでの検索に適していると思っていました。




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このページは、タイリンが2008年9月11日 12:35に書いたブログ記事です。

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