タイで働く日本人SEは自分だけ高速道路に乗っているから平和なのだ
この10年のITの進化とインターネットの普及によって将棋の世界の何がいちばん変わったか。
羽生さんは簡潔にこう言った。
「将棋が強くなるための高速道路が一気に敷かれたということだと思います。でも、その高速道路を走り切ったところで大渋滞が起きています」
記事にもあるように、インターネットの普及によって変わったのは将棋の世界だけではありません。
はっきりいってタイで働く日本人SEはかなり平和です。
理由はタイ人SEとのスキルが歴然としているからです。
タイ人SEの仕事を見ていると本当に簡単なことも知りません。
それなりの大学を出たスタッフであっても、そのスキルは全然大したことないです。
特に問題解決能力が低いのです。
システム開発の仕事というのは自分の知識で解決できる範囲の開発をしている間は問題ないのですが、最も解決に時間がかかるのは、未知の問題に出会ったときです。
後で考えれば些細な問題も、四苦八苦しているときは丸一日かけても解けないこともしばしばです。
SEの仕事というのは、壁にぶつかってそれを解決して、そのときの経験をスキルとして蓄積する、その繰り返しです。
日進月歩の世界なので次々に新しい知識を蓄積して、次々に新しい問題にぶつかります。
で、タイ人と日本人の違いです。
自分の知っている経験で解けない問題に出会ったときの解決能力の差がタイ人と日本人では歴然としています。
その理由は簡単です。
日本人の頭脳が優秀だから・・・というわけではありません。
「日本のほうがタイよりもインターネットが先に普及したから」
たったそれだけの、しかし非常に重要な理由です。
もう少し詳しく説明します。
そこそこ優秀なSEになるための高速道路が日本語サイトのそこかしこに整備されてるのです。
Googleで検索すれば、たちどころにどんな問題も答えが用意されています。
仮に、優秀なPGが出来上がる方法を考えて見ましょう。
PGの仕事は仕様通りのプログラミングをすることです。
しかし、実はプログラミングという手法は自由度が高く、効率的でわかりやすく、かつ生産的なソースコードを書くPGもいれば、非生産的で、メンテナンス性の低い間違ったプログラミングをするPGもいます。
優秀なソースコードを書くための最も簡単な方法は「ネットから先人の切り開いた最も洗練されたソースコードをコピーする」ことです。多くの場合既に自分より優秀な人がサンプルを公開してくれているので、後はGoogleで適切なキーワードを入れて、見つかったソースコードをコピー&ペーストする、というのが現代の優秀なPGへの近道です。
ネットも使わず、自分の頭脳だけで試行錯誤しながら作ったソースコードは、ネットからコピー&ペーストしたソースコードに遠く及びません。
つまり、ネットを使って先人の知恵を遠慮なく拝借することができる日本人はそれだけでタイ人よりも遥かに優位な状況にあります。
自分が何かの問題にぶち当たって困ったとします。
もしかして、誰か他の人も同じ問題で困っているのではないか?
と思ってググッてみると案の定、先人が解決してくれたりします。ありがたやー。
羽生さんの言葉を借りれば「高速道路が敷かれている」状態です。
羽生さんは、
「それなりの強さとはどれくらいですか?」
と聞かれ
「奨励会の二段くらいまででしょうか」
と答えていますが、タイのIT業界では二段レベルのSEでさえかなり不足しています。
何しろタイ人にとっては、ブロードバンドがようやく普及し始めた程度なので、まだ一般道をのんびり走っている状態です。
タイ人が一般道で制限速度60キロの道路を信号につかまりながら走ってるのに、日本人だけ高速道路を100キロで走ってる
のがタイで働くSEの現状です。サバーイサバーイ。
じゃあ、タイに高速道路が敷かれるのはいつ?
って時々考えるのですが、まず、高速道路がしかれるには少なくとも3つの条件が必要です。
・ブロードバンドが普及していること
・ブログが普及していること
・SEの絶対量が増えること
高速道路が敷かれる為には「SEの中でもそれなりに優秀で、かつブログでその経験と知識を披露してくれる」人が出てこないといけません。そんな親切な人はIT業界でも一定の割合でしか存在しないので、IT従事者の絶対量がそれなりに必要で、付け加えるならアフィリエイト等のインセンティブも必要になってくるでしょう。
もちろんブロードバンドの普及は絶対条件です。
以上から考えても、少なくともあと5年くらいはサバーイサバーイではないかと見ています。
今、日本でSEをされている方で、既に高速道路の先の大渋滞に巻き込まれていると実感されている人は、タイに来てみるといいかもしれません。
少なくとも後、数年は平和に暮らせますよ。
その後の保証はありませんがw
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日本のSEは世界で唯一英語をつかわずとも仕事ができるわけですが。タイ人
ははなから、タイ語だけで仕事をしようなどと思わず、英語で仕事をしている
のでは。プログラム世界の世界共通語は英語です。インターネット上の情報
量は、日本語のによるものとは、比較になりません。インターネット上の日本語
の情報量が多いから、日本人が優位などとは、信じられません。
要因は実は色々あると思っていますが、現実問題として私のほうが
タイ人スタッフよりさくさくっと問題を解決できるし、ITの勘もずっと働くみたいです。
その原因を考えると、
1.タイ人の性格(諦めが早い、深く物事を考えない・・・等)
2.自国語(タイ語)で探せる情報が少ない
かなって思ってみたしだいです。
問題を解決するときはGoogle先生に質問するわけですが、その際
1.問題を正確に把握していること
2.適切なキーワードを入力できること
3.検索結果を見て一瞬で使えるサイトか使えないサイトか見分けがつくこと
等が重要な気がします。
私も英語サイトから回答を探すことがありますが、ちょっと疲れます。
適切なキーワードをあらかじめ知らないときは、答えにたどり着くまで結構手間取ります。
日本語サイトだと検索結果の一覧を見て0.5秒くらいで使えるサイトか使えないサイトか判断しますが、英語サイトだと一瞬で判断するのが難しい・・。
等々、母国語で検索できるメリットは結構大きいと思いますよ。